今更ながら、実写版のアラジンを観てきた。

お盆休みの初めに観に行ったのだが、公開してからかなりの日数が経っているのでガラガラだと思っていた。

同伴者がトイレに行きまくることを懸念して一番後ろの通路側でチケットを取った。

アラジンはすでに1日で1本しか公演がない。しかしながら数時間前にして良い席はまぁまぁ取られていた。

こんな田舎町でもヒット映画の余韻は続くのか・・・。

アラジン・実写版の感想

最初から最後まで疲れることなく明るいテンションのままで観終えた。

全体的に明るい映画。近年イスラム系の社会問題なんて1ミリも脳裏に浮かばなかった。

彩り鮮やかで衣装も小物も凝っていた。オリジナルのランプはそのままに、ランプの宝感が程よく保たれていた。ランプがアンティーク系の小傷のある感じで、変にピカピカさせてなかったことで他の魅力的な小物との差別化が上手いなと思った。

大人数を使ったダンスシーン。キャスト本人も実際に踊ってるのか?クオリティが凄まじい。

インド映画でよく観るミュージカルシーンにアメリカンポップを足したような動きが多く、いくらでも観てられる感じであった。さすがディズニー。

街全体の景色や人々がまばらに楽しめたのも良い。アラジンが普段どこでどんな生活を送っているのか。周囲の彼に対する態度や発言で、彼の劣等感や罪悪感がどれほど深いものなのか理解できた。

ジャスミンと姉妹の住む部屋のインテリアもすごい。ちょっと南国バカンスに寄ったか?もしシーにホテル街を拡張するならば、あれと同じ部屋が必須になりそうだ。頑張れオリエンタル様!

自分は吹き替え版を観たのだが、登場する歌の歌詞の言い回しがくどくなくダイレクトに頭の中に入ってきてよかった。名曲もそのままに美しかった。

猿や虎が実際の動物に見えたが、あれはどうやって撮影したのか。現実世界ではややこしい動物であるが、この映画では可愛い良い奴。

ウィルスミス独自のホットな空気感が流石である。異論が多みたいだが。コメディタッチではあるが、泣かせるところは要所にある。

大人になると「友達」というフレーズを引っ張られすぎると怠くなるのだが、この映画ではウィルスミスのホットなテンションの中でさりげないので程よい。

最後、彼の夢である自由になることを願いの1つに捧げるアラジン。お調子者が急に泣きそうな顔して感謝するとか反則である。ここは間違いなく泣きポイントである。

メッセージ性は濃いけど、重たくない不思議な映画である。溜まったキャッシュを0にしてくれてメモリに余裕が持てたのは間違いなくウィルスミスの名演技のおかげである。

やっぱり日常生活でも、楽しくて面白い奴が大切なのだろうと。困難と向き合うパートナーは明るい人であって欲しいし、願わくば自分もそういう人間でありたいと感じた。

アラジンとジーニーが出会ったばかりのシーンで、ジーニーがアラジンにお金に関するお願いを勧めないと発言する場面がある。

まだ、ジーニーに感情移入する前の言葉であるにも関わらず、「そりゃそうだ」という気になったのも色々とすごい。現実、自分が3つ願いを唱えるならお金のお願いは必須の癖にだ。

つまり見事なディズニー映画である。

アラビアンとアメリカ文化ディズニー

自分は叔父さんがイスラム教であったり、アラブ業界でまぁまな肩書きがあったり、姉がアラブの某国に勤めてるということもあってか、アラビアンな世界観は身近にあった。

身近というよりも、家族からぼんやりと話を聞いてるだけで「本当にそんな世界があるのか」と圧倒されることが多いのだ。

しかしながら、オリジナルの「アラジン」を知らないでいた。もちろんディズニーリゾートでそれに関連するショーやアトラクションは楽しんできたが。

ずっとショーやアトラクションで観るアラジンの世界観や雰囲気について好奇心はあった。なんで観ようとして来なかったのか。

今回は実写版ということで、王国の世界観、小物や衣装までしっかりと見届けた。・・・つもり。。笑

まず驚いたのは泥棒というのが職業として確立されていて、主人公がそうであるとか、ディズニーらしからぬ設定であること。

街並みはカラフルで、ファッションも食べ物も充実してる様子。まるで平安時代のアラブバーションと言った感じ。アメリカ人が思い描くアラジンの景色は現地を知る人からするとどんん感じなのだろうか。

そして王族は家族の人数が少ないことに違和感を感じた。アラブの家族は大抵、大家族だったりするはずだけどここもアメリカン仕様か。(なんで王後継の候補に部外者の悪が入ってくるんだい。)

ベイマックスが日本をモデルにしてると言いながらも、実際はそこまで和風ではなかったように、アラジンもあくまでアラビアンがモデルなだけのアメリカ映画なのである。

ウィルスミスが演じたジーニーなんでまさにアメリカ人好みのホットキャラであった。あのキャラが全てを物語ってる。

極め付けはエンディングのラップバージョンの・・・。もういいか。。

そういう揚げ足は抜きにして、単純に建物やインテリアの華やかさが美しくて良かった。

やっぱり音楽が凄まじく良い。自分は吹き替えをみたのだが歌が見事にハマってて驚いた。ディズニーの日本語版は歌だけ浮くこと多いので。。

本当はオリジナルを観たかった。なんだって自分は洋楽歌手としてのウィル・スミスが好きだからだ。

ウィルスミスはこれまでの出演作の中で軽く歌ったり踊ったりするシーンがあったのだが、どのシーンも印象深くて好きだったな。

字幕版はディスクで観ることにする。

キャラクターがオリジナルの設定崩壊してる?

自分はアニメ版を観てないのでわからないが、ディズニーファンからすると、実際のアニメと今回の実写版ではギャップがすごいとか。

別のキャラクターになっている?

もはや開き直って別物として個性を作っているのが実写版との声が。

もともとオリジナルをガチで実写でそのまま表現することなんて不可能。

やはり美女と野獣の出来栄えが良すぎたから欲が出てしまうのか。

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