ある日、実家にある荷物を取りに寄った帰りのバスの中で、小中同じだった同級生に会った。
その同級生とは小学校から一緒で、当時所属していた少年野球でも同じチームであった。運動神経は良いけど、チームメイトの中でも学校でも彼のことを嫌う人は多くいた。もともとクセの強いやつ。
そんな彼とバスの中で会ってしまった自分だが、その彼からは保険の話をされた。
どうやら現在は保険の営業職をしているようだ。
もしかして自分にも保険の営業をかけてくるのではないかと、ちょっと警戒気味に会話。彼もそんな自分のバリアに気づいたことだろう。
もう少しでバスから降りるというタイミングで、彼は自分にある動画を見せた。
それはある同級生の女との行為の”後”を盗撮したような動画だ。
おそらく事が終わって相手が寝てる間に下着をちょっとだけ脱がして撮ったような動画。
下着を外され撮られた同級生というのは、当時の学校のマドンナ的な存在。勉強もスポーツもできて美人で、常に2人か3人はその子のことが好きな男子がいる感じだった。
その元マドンナと彼は付き合っているわけではなく、保険の営業の話をしに行ったついでに、その行為に及んだだけ。軽軽しく馬鹿にしたようなテンションで「やっちまった(笑)」と自慢げに語っていた。
そんな元マドンナの体の動画を見させられた自分は、やはり魅入ってしまった、情けない。
呆れることに、「マジで?」「いつ?」「どうだった?」と食いついてしまった。
もっと情けないのは、あまり話したくない保険の話を、その後長々と話され、彼と連絡先を交換してしまったことだ。
その後、別の同級生に会った時も、彼が同じ手口で気を引いてアポ取りをしてる話を聞いた。
慢性的に行っているようだ。
つまりは彼は、撮影した女の動画を利用して同級生の気を引き、自分のビジネスに繋げていたのだ。
免疫をつけるべき?
動画を長く高画質に気軽に撮影できる現代なのだから当たり前とも言える話。
好きで撮ってるとか断りにくくて撮らせてしまったというのは女性にも非があると思うが、基本的にそんな女性の方が少ないはず?撮ろうとしたことがないのでよくわからんが。。
無理やり撮ろうが合意の上で撮ろうが、大きな事件に発展するケースが多い。
事件に発達してない案件で言えば、泣き寝入りしてる女性の数も多いそう。
ハンディカムやガラゲーの時代にもあっただろうが、現代とは比にならない。
撮影されたこと自体に気づかず、知人らの間でひっそりと共有されるケースはどうだろうか。知って傷つくよりも、知らぬが仏ということになるか?
仮に自分の彼女や嫁が、過去に関係があった男にそんなの撮られてると思うとたまらん。
でも、昔よりも確実にそんなデータが存在する女性が多くなっているはずだ。本人が気にしてないけど男は気にする、その逆もある。あー、怖い。
時代が進むほどに恋愛感情の嫉妬に新ジャンルが生まれる。自分の青春時代はSNSやブログだったな。今の子はもっとエグいのか。
そういうデータがある女性を受け入れる器を持たないといけない時代なのだ、きっと。