NANAといえば、2000年当時に日本で衰退気味であってヴィヴィアンウエストウッド を再熱されたとして、ファッションアイコン的な漫画でありました。

元バンギャのおばさんらは「あんなオバサンのブランドがなんで今更?」と若干冷ややかな目で見ていたそうです。ヴィヴィアンなんて90年代にゴルチェと共に当時のバンギャの間で流行って衰退したようなイメージでしたから。

作者の矢沢あいさんがまぁまぁなお姉さんで、その彼女のファッションセンスが反映された作品なので仕方ないですね。

それでも実際にヴィヴィアンを筆頭に、NANAの中に登場するインテリアや小物は見事。

個人的にNANAに登場して印象に残ったインテリアをまとめてみました。

ナナと奈々の窓辺(ダイニングテーブル)

漫画NANAの1巻と2巻の表紙にもなってる作品の象徴的なインテリア。

部屋自体は、ハチが多摩川沿いに見つけた家賃7万の古いマンション。

洋館風のしゃれた造りで間取りは2DK。猫脚のバスタブなど女子力の高い内装。同じタイミングで内見していたナナと再会し、一緒に暮らし始めることに。

物語の中でも重要なシーンに登場し、まるでテーブルがNANAファミリーをずっと見守っているような暖かさがあります。

元々はナナがもらってきた木材でタダ同然で作ったテーブル。寸法まで測って、完璧すぎる。

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映画だと白ベース。

こっちの方が女性的なイメージが強い。漫画版だとこのテーブルでの最初の食事は、ナナ手作りのカレー。映画は違った気がする。

ハチのアンティーク揃いのお部屋

お部屋を借りた後に、張り切って可愛い家具を買い揃えたハチ。

地元のバイトで稼いだお金が一瞬にして消えるという、なかなかの浪費家。

お姫様系のアンティークベッドは同居人と一緒に寝ることも。女の子二人だと絵になる。

ただ、古いベッドのせいでタクミとの営みがまる聞こえというデメリットもあり。

ちなみに窓の外はこのような感じ。

おそらくピストルズ発祥の地・ロンドンの古い建物をモチーフ。奈々が生まれるずっと昔に建てられたエレベーターなしの物件という。

家にナナのテーブルを作るなら?

家族のダイニングにちょうど良さげなテーブル。仮に自分が家に作るとしたら、サイドに荷物置きとハンガー掛けをおいて、子供が忘れ物しないようにするだろう。

そして片方の後ろとキッチンを繋げて、出来上がった料理と食べ終わった食器をそのまま流せるスペースがあればスムーズそう。

充電器がさせるコンセントなんか作ったりして、ノマド系ダイナーのような作りにすると勝手が良さげ。

蓮の地元の部屋

蓮が地元で一人暮らしていた物件。広めのワンルームだけど、田舎だから家賃は安そう。

蓮は若くしてドカタ系の現場仕事をしていたということで、「こう見えて結構お金持ちだぜ」とナナにプロポーズ的な言葉を口にしていた。

ってことは、ドカタの給料が30万前後で、バンド活動にお金を使っても家賃を残して貯金ができるような生活をしていたと想像すると、5万前後の物件?

蓮が出て行った後はナナが一人で住んでいた模様。

レコードはあって、灰皿があって、いかにもバンドマンぽい部屋。

壁にピストルズの名盤「アナーキー・イン・ザ・UK」のジャケットが飾ってあります。ギターの後ろにはシドアンドナンシーのポスターまで。

そして、なぜが木箱。

お酒でも入っているのか?

映画だとコンクリート打ちっ放しのような内観。こっちの方が蓮っぽくて良さげ。

出て行った際にはこの部屋は引き払ったのか・・・。残りの蓮の荷物はどこに行ったのか謎。

上京してメジャーデビューし、売れっ子になった後に蓮と再び付き合い、都内で同棲することに。

ナナと蓮は都内のどデカイワンルームに住むが、仕事の忙しさですれ違いが多く、田舎の狭いワンルームだった時代の二人の方が幸せに見えてしまう。

このお部屋が二人の幸せのピークだと考えると、シドアンドナンシーの物語のオマージュがうまくまとまっているように思える。

奈々とタクミの白金の豪邸

売れっ子バンドマンのタクミとハチが借りた白金台の部屋。結婚したのは借りてから少し経ってから。

家賃70万の高級マンションということで、広さは家族3人にして十分過ぎる。

ハチがこの土地をチョイスした理由は「シロガネーゼ」と呼ばれたいから疑惑。

実際に住んでみると受付相手に緊張していたり、馴染むまで時間が掛かってる模様。

ハチが「大人可愛い」アンティーク調のシャビーシック風をオーダーするなど内装は完全にハチのセンス。

ゴージャスなインテリアに囲まれた部屋には、広いキッチン、ウォークインクローゼット、巨大なソファ、そして大きな薄型テレビ。

漫画では白金の7丁目という住所だったが、実際の白金には6丁目までしか存在しない。

 

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