昨年2020年に神奈川県平塚市のゴミ屋敷にて大規模な火災があり、隣接した店舗を含めて燃えが広がり大被害を受けました。

日本では江戸時代から放火犯に対しては重たい刑罰を処してきたなど、火に纏わる事件事故には厳しい風潮があります。

ここ近年、ネット配信の中で起きた火事動画もネット上で伝説として語り継がれています。

2015年にkukuluLIVEの配信者・だーすけさんが起こした火事騒動は、現在も海外のサイトで紹介されるなど大反響を呼んでます。

だーすけ(kukuluLIVE配信者)の火事騒動は現在も世界的に有名?

2015年10月4日12時45分頃、動画サイト「kukuluLIVE」で配信者のだーすけさんが、配信中に火事を起こし、その様子を生配信してしまうという事件がありました。

事件からすでに5年以上が経過していますが、今でもネット上に残っている動画の再生数は伸び続けています。

コメント欄などを見ていると、海外からの反応も多く、世界的に見ても好奇心を注ぐ貴重な動画になっているみたいです。

だーすけさんは火事騒動以降、ネット上の有名人になり、「ニコニコ動画」の文化である「歌い手」「踊り手」のように「燃やし手」と呼ばれるようになりました。

当時の動画はいろんな動画サイトに貼られているので、誰でもいつでも見れる状態です。(確認した限りでは英語でも中国語でも火事関連でトップで検索に掛かるようになっています。)

今更でありますが、このだーすけさんの火事動画の成り行きと、引火が広がった経緯と理由を簡潔にまとめてみたいと思います。

だーすけの火事の大事故動画の解説

配信者のだーすけさんはインターネットで生放送をしつつ、オイルマッチ(着火器具)を使用しようとしました。

ちなみにオイルマッチとは、付属のスティックをオイルに浸して側面のフリント部で強く擦ると着火するというアイテムのことです。

タバコをくわえただーすけさんがオイルマッチを取り出すシーンです。

だーすけさんはパソコン(カメラ)の前に座り、オイルマッチに火をつけようとしますが、オイルマッチを着火したところ、マッチ部分ではなく本体部分が発火してしまいます。

だーすけさんは自分の左横に本体を落としてしまい、マッチ部分を右横にあるゴミ袋に捨て、左横の本体の消火に専念します。

しかし、ゴミ袋に捨てたマッチの火が消えておらずゴミに引火し、激しく燃えはじめます。なのにだーすけさんは左側の本体の消火に専念していたため、右側のゴミ袋の発火に気がつきません。

背後のティッシュの山が燃えていることに気づかずに、本体の鎮火に夢中なだーすけさん。

リスナーの「うしろ、うしろ」のコメントが音声ソフトで読み上げられ、ようやく気づきます。が、だーすけさんがゴミ袋の発火に気がついたときにはすでに手遅れでありました。

ペットボトルの水分で消火を図ろうとしますが、中身が少な過ぎて意味無し。

激しく燃えるゴミ袋を手に持って部屋の隅のクローゼットの前に移動させますが、逆に他の可燃物に燃え移り、部屋自体が燃えだす事態に発展してしまいました。

その後、近くにあった段ボールで消火を試みますが、これが逆効果で炎をさらに大きくしてしまいました。

だーすけさんは家族にも協力を求め、一緒に鍋で水をかけますが消火が間に合わず、そのまま大火事になってしまいました。

この時点でだーすけさんは消化を諦め、部屋の外に退出してしまいました。

結果的にパソコンが火事の熱で破壊されるまで映像を全世界に配信してしまい、残った映像がネット上で拡散され、史上最恐のデジタルタトゥーを残してしまったのです。

「本体の油を拭く」「段ボールは使わない」が正解だった

当時、ネット上では、

「油に着火→ティッシュをくべる→ダンボールで空気送ってくべる→布団で空気送ってくべる」

このやってはいけないことを全てやり切ってしまっただーすけさんの行動を揶揄するコメントが多くありました。

zippoでもなんでも、本体にオイルが濡れて付着してままだと、発火しては危険というのは当たり前のことです。

喫煙者である彼がそのことに直感的に気づかなかったのは何故でしょうか・・・。

また段ボールは油分のある紙質ということで、炎との相性が良く、焚き火などで使われるのをよく見かけます。あのシチュエーションで炎の上に被せるのは絶対にやってはいけませんでした。

だーすけのニコ生火事騒動のその後と現在(海外の反応)

だーすけさんが火事の生放送をしたことは翌日にニュースや新聞でも報じられました。

ローカルなネタがここまで詳細に報じられるのはとても珍しいことです。

また、海外メディアでも報じられ、国内では「日本の恥だ!」と言われていました。

だーすけさんの木造2階建ての自宅の約125平方メートルのうち2階の部屋など約37平方メートルが焼かれてしまったそうです。

家族3人の怪我だけで済んだのは不幸中の幸いですね。

だーすけさんの火事はかなりショッキングな事故として語り継がれ、現在でもネット上では新しいコメントが書き込まれています。

当初はボロクソ揶揄されていましたが、時が経った今、あまりにも見事な事例だったということで火事を予防する反面教師として都合が良いのか、コメントの内容は科学的であったり道徳的であったり、真面目な内容が増えています。

「部屋の中がダンボールだらけで汚かったのが災いしてるな。整理整頓は火事対策のためでもあるんだな 」

「自治体の教科書にされてもおかしくない事例」

「パニクったらこういう行動になるのは当然」

「もしもの時の動き方を考えておくのって大事だな

ただ、この動画があまりにも有名であることから、後に心霊現象的な噂を掻き立てられたり、変に理由する輩も大勢登場してます。

だーすけの火事動画に心霊現象?女性の「ふふふ」と笑う声

いろんな動画サイトに上がっているだーすけさんの火事動画ですが、中には変な加工がされた動画もあります。

それは、だーすけさんの背後で火の手が大きくなり始めたあたりシーンです。

画面全体のブレとともに「ふふふ」という女性のような笑い声が入っているのです。

一部ネット上「心霊現象が起きていた」「なにこの笑い声、怖い」と、心霊動画のような扱いをされています。

しかし、これは後から誰かが悪戯で編集してアップした説が濃厚であります。

完全オリジナルの動画はすでに削除されているため、どれがオリジナルで、どれが加工版なのか見分けが付きませんが、仮にそうだとしたら動画が世界的に流行った翌日から声に気付く人が続出して別の意味で話題になっているはずなので、ガセネタだと思います。

だーすけは現在の放送生主として活動してる?

事件があった2015年、だーすけさんは当時愛媛県新居浜市に住む40代の男性としてニュースで紹介されていました。

だーすけさんの配信者としての古い情報では、2011年からニコ生で「大きなビートの木の下で」というチャンネルを開設し生放送を行っていたそうです。配信者としての歴史はそこそこ長いみたいです。

だーすけさんは主に生放送動画サイト「kukuluLIVE」でオンラインゲーム「マビノギ」や「Minecraft」を配信していました。いわゆるゲーム配信系ですね。

職歴や学歴に関しては謎が多いですが、無職のニートであった言い伝えが多いです。また、本人曰く東京大学に合格するほどの頭脳を持っており、東大に合格したが蹴って同志社大学に入学し大学院まで卒業してるとか。

油絵が得意で、その特技を生かしてリスナーに油絵セットを売っていたとの情報もあります。

「だーすけ徒然草」というブログでは漫画・アニメ・ゲームについて綴っており、2019年にも投稿はありました。

どこのサービスで放送してるか分かりませんが、まだ引退はしてないみたいです。

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