先週の「天気の子」に続いて地元の映画館でレイトショーを鑑賞。

トイストーリーの4が出るなんて、コマーシャル出るまでまったく知らなかった。あの作品は3で完璧に締まったように見えたけど。

同じ職場の新潟の子が一人で観に行ってすごく良かったとか語ってたので、釣られて観に行った。正直、ディスクで観れば良いやぐらいに思ってので。

トイストーリー4の感想(ネタバレ)

アンディに未練があるわけではないが

おもちゃたちを引き取ったボニーは女の子ということもあってか、ジェシーを一番のお気に入りとして扱う。

押入れの中でどうでも良いおもちゃとして扱われてしまうことになったウッディ。

これまでは一番のお気に入りのおもちゃで、常に部屋の中心やベッドの上に転がってたのに、なんだか切ない。

ウッディ自身はボニーがフォーキーを無くした際に「あの子に必要だ」と一生懸命に探したり、子供想いな一面は変わらない。

けど、あるシーンでボニーとアンディを間違えてしまったり、ついアンディとの過去を振り返ったり。フォーキーがギャビーギャビーにウッディの過去を聞かれた際には「昔の持ち主のアンディって子を引きずってる」と言われてしまう。

すでにおもちゃとしての役目をやりきった感が強く、最後にキャビーに自分の音出し機能を譲る際には完全におもちゃとしての未練を振り切ってるように思えた。

トイストーリーもおもちゃ達はアンディ以降、どんどんいろんな子供達に引き取られて、おもちゃとして長い旅をすると思っていたので、ここでアンディとの絆一本で終わるおもちゃ人生になるのかと予想を裏切られた。

おもちゃなので見た目が老けたりはしないのだが、明らかに経験値を積んでおじさんになっていってるウッディ。アンティークおもちゃの後世とはこういうモノなのかと、今まで感じてこなかったアダルトな美学があると気づいた。

昔のおもちゃがいつの時代も今の子供に愛されるわけがないので、ウッディを子供から解放するタイミングとして最高でもある。

これからは子供の所有物ではない角度からおもちゃたちの世界を楽しむことができるのかなと。

物語に出てくるお店の名前が「セカンドチャンスアンティーク」ってのも何か意味がありそう。観込むほどたくさんの発見やメッセージがありそうな、良い意味で不完全燃焼で終わる感じがディズニーらしくて良い。

なぜフォーキーに命が宿ったのか?

ボニーが幼稚園で、ゴミ箱の中のゴミで作った「フォーキー」。

正直、可愛くもないし、刺激的でもない。なんでこんなキャラが登場したのか。。

まず、ウッディが驚いていたように、なんでゴミをくっ付けただけのガラクタが急に喋り出し、命が宿ったのか。

中盤か後半には理由が分かるのかと思ったけど、最後その部分は特に触れてない。ここ結構重要だと思ったのにな。

ゴミである彼に命を与えてしまうと、あの物語の中に出てくるいろんな物に命があるということにしないとおかしいことになる。

そもそもトイストーリーって、おもちゃに命のある世界の話じゃないのか。これじゃゴミストーリーだよ。

屁理屈かもしれないが、フォーキーの存在には最後までむしゃくしゃしてしまった。

ウッディーとボーの恋

ある公園でたまたま再会したウッディとボー。再会しただけのシーンなのに見つめ合う2人に感動。このシリーズにラブシーンがくるなんて。

ウッディは基本的におもちゃ達の長で、どの物語でも周りを引っ張る中心的存在。でも、4だとボーの方が大人びていて、彼女がチームを統括してる。

ボーは過去の辛い経験があって、フリーで生きた期間もあって、人生経験としてはボーがウッディより上。

意見がすれ違いながらも、最後は一緒に「無限の彼方へ〜」となる。

前々からウッディの恋人的な雰囲気はあったが、まさかヒロインとして今更登場するとは。

ウッディがボーのことが好きな理由が、以前とは全然違うと気づいた。

昔はボーの美しさや女性らしさに惚れていたが、今回は彼女の強さや悲しみを乗り越えた儚さに惚れているように感じた。

痛みや悲しみを共有したカップルだと考えると、歴代のディズニー映画に登場するカップルの中で最も大人の共感を得ることだろう。

生々しい感情が多い

ウッディがボニーに飽きられて放置されてること、

ウッディがボニーのことをアンディほど大事に思わないこと、

ウッディが純粋なおもちゃとしての仕事を諦めたこと、

ギャビーギャビーが子供に大事にされたことがないコンプレックスで醜態を晒すこと、

ウッディが仲間を残してボーと去ってしまったこと、

大人向きなアダルトな感情が多くて、ちょっと子供には難しそうな映画だなと思った。

今年はイチロー選手が現役引退したということで、イチローの引退とウッディのおもちゃとしての第一線の引退が重なって見えてしまった。

現役として明るい場所にカムバックするイメージを持ちたがる自分はまだまだ子供なのである。

ウッディも、また別の持ち主の元で、アンディのような大切にされて、仲間と楽しい毎日を送ると信じてたのに。

レッチリのフリーがカメオ出演

大好きなリメンバーミーのギターが飾られてたらり、ディズニーらしいカメオラッシュ。

一番の見どころと言えばレッチリのフリーが声だけのカメオ出演をする場面。

バイクスタンドマンのデュークの発売当初のコマーシャルの音声にて、フリーの陽気な声が登場する。

ファンはここの場面だけで胸熱である。

レッチリと言えば、今年のサマソニ19にヘッドライナーとして出演する。公開日も重なって嬉しいサプライズであった。

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