この前、自分の実の姉と10年以上ぶりにじっくりと会話した。
何でずっと会話をしてなかったのか。仲が悪かったというか、何なのか。その話は割愛。
子供の頃の思い出の話になったのだが、その中で1つ気になる話があった。
自分は何となくうる覚えだったのだが、姉に話を聞いてるうちに細かい記憶まで蘇ってきた。
それは子供の頃に、近所に住むお姉さんの家に姉と二人で行き、そこでみんなで絵本を読んだ思い出。
絵本の内容はキリストが登場したりして、もしかしたら何か宗教の本だったのかな?というぐらいの記憶であった。
そのお姉さんの名前から、年齢が18才ぐらいだったこと、または何の宗教の本だったのか、具体的に色々と知ることができた。
僕らが読んでた絵本は「エホバの証人」であった
当時の自分は小学校低学年で、何となくその絵本の会に通っていた。
きっかけは分からないし、なんで真面目にお姉さんの家に通ったのかも覚えていない。
大人になった後に、きっと宗教系の本だと勘ぐったが、具体的に何の宗教の本なのかは分からなかった。
姉に聞いた話だと、エホバの証人の本で間違いないそうだ。キリストっぽい人の絵があったので、そっち系だとは思っていたが。
絵本のパッケージはイエローで、絵はMTGのような綺麗なイラストであった。
子供向けに漢字が少なくて読みやすくて、みんなでページごとに回し読みしていた。
あれと同じ本が今も存在するのかな?もしあるとしたら、もう一度お目にかかってみたい。
本が終わるとオヤツにお菓子がもらえた
そのお姉さんと姉と自分の3人で絵本を回し読み。
時間は当時めちゃくちゃ長く感じたが、今になってみると1時間前後だっただろうか?子供にしてみたら永遠に感じる。
その本の会は週1ぐらいであった。毎回、お姉さんが家まで迎えにきてくれて、一緒にお姉さんの家まで行って、それを1年以上は欠かさずに。
絵本を読み終えると毎回ポッキーなどのお菓子が出され、みんなでそれを食べた。
正直、自分はそのオヤツが大好きで、そのオヤツ目当てで通ってたと言っても過言ではない。
いつも「お姉ちゃん、オヤツ!」とうるさかったと思う。恥ずかしい話だ。
ある日、自分が真面目に本を読まなくて、「オヤツあげない!」と怒られて凹んだ思い出もある。恥ずかしい話だ。
オヤツを持ってくるお姉さんは毎回女神のように見えた。飴と鞭ですね。
ゲームボーイのソフトを借りたりした
絵本とお菓子の他に覚えてる思い出といえば、お姉さんに色んなゲームソフトを借りたことである。
確か、マリオとかいろんなゲームを借りた。
お姉さんにゲームのコツなどを聞いてもイマイチだったような・・・。
本人はあまりやり込んでない感じ?
引っ越し前までに、その借りたソフトを全部返したのか。気になって姉に聞いてみたら「微妙」だと言っていた。
返してなかったらごめんなさい。
お姉さんには好きな男の子がいた?
この話は姉に聞いた話だったのだが、そのお姉さんには好きな男の子がいたそう。
絵本タイムが終わった後は、一緒に謎のキャッチボール(柔らかい何かを投げ合って遊んでた)をしたり、何かしら遊んでもらっていた。
これは自分はうる覚えなのだが、ある日、お姉さんと一緒に大きな公園まで遊びに行ったそう。
公園に着くと、そこにはお姉さんと同じ年ぐらいの男の子がサッカーだが何かをして遊んでたそう。
お姉さんは、その男の子の姿を見てすぐに「やっぱりここはやめよう」と別の場所で遊ぶことにしたという。
姉は同じ女として、お姉さんがその男の子の好きだと悟ったとか。
プワーンとした思い出でしかないが、今大人になって冷静に振り返ってみると切ない話のように思える。
エホバの教えの中でいえば、青春期の女の子が、無宗教の子と同じような恋愛をするのが難しい。
お姉さんはとても美人だったので、男の子にもモテたでしょうし、色々と淡い色恋の思い出もあったんだろうな。
今そのお姉さんはどうしてるのだろうか?
自分がその土地から引っ越したのは21年前である。
当時18才前後だったと計算すると、今は39才前後になっているという計算だ。
自分ら兄弟が引っ越すときは泣いてくれたりして、色々と寂しかった。
引っ越した後はお姉さんとは一切に連絡は取ってない。今みたいにネットで繋がれるような時代でもなかったし。
好きな男性と良い恋ができたのか、無事に結婚はできたのか、子供はいるのか。
今になって急に気になってしまった。幸せになってて欲しいな。
姉は明日、そのお姉さんの家に向かうと言っていたが、その家はまだあるのかな?
4年ほど前に自分が昔住んでた所を巡ったときには、その家らしいものはなかったと思うが、姉の方が記憶が強いので、きっとお姉さんの家を発見してくれるとちょっと期待してる。
エホバの証人を振り返って
正直、子供の頃に読んだ絵本の内容はほとんど忘れた。
当時だって、あまり意味を理解してなかったと思う。
本で印象に残っているのは、人が困ってるときに空から急に白いワタのような物が降ってきて、人々はそれを食べて生き延びることができたとかってページ。
自分はお姉さんに「どんな味なの?」なんて味のことばかり聞いてた気がする。食いしん坊な子供でごめんなさい。
後は人が十字架に張り付けられてるような絵は凄くて印象に残っている。
今になってネットで調べてみると、「美人な会員が多い」「子供も勧誘に出る」「性格が良い人が多い」など色んな情報が出てくる。
振り返ってみると、お姉さんも該当する所も多くある。
信条やルール的なことを調べると、驚く点が多くある。
ネガティブな印象はないが、今になって入りたいとは思えない。
でも、お姉さんのこと(というより思い出)は今でも大好きなのだ。
今大人になって考えてみても、18歳にしてあれだけ優しくて面倒見が良くて、あのお姉さんの人間性は凄まじかったなと。