スポーツで良く「鉄人」という言葉が使われることがあるが、その話の裏は大抵は地味だったり怪我の影響がかえって目立った形に出ることが多い。

ボクシングで世界バンダム級王者に3回輝いた辰吉丈一郎さんも、現役時代にノーガード戦法でファンを沸かす一幕があった、その真実は自身の怪我を逆手に取るためだったという。

辰吉丈一郎がノーガード戦法の真実を初告白

辰吉さんの代名詞とも言える、スリリングな試合を呼んだ極端に低い左ガード。

当時はほぼノーガードに近かったということで、「ボクシングは甘くないぞ!」など物議を醸すこともありました。

しかし、あれは好きで目立とうとしてやっていたパフォーマンスではなく、ちゃんとした理由がある戦術だったそうです。

なんと、あのノーガードは網膜剥離で視野が奪われたことを逆手に取った秘策だったのです!

「視力自体はよくなったけど、視野は治らへんねん。穴がふさがれへんから網膜を縮めて縫う。それを(補強手術を含め)3回も繰り返したから視野が狭まった。上下左右ともね。海外のドクターにもたくさん見てもらったけど(執刀した医師の)技術はパーフェクトやって言われた。でも、やっぱり正面しか見えへんかった」

 当時定められていた網膜剥離の既往症のある選手は即引退というJBCルールは、ファンの署名活動などもあり緩和された。しかし、選手の健康管理は社会問題にまで発展。「負ければ引退」が前提の中、ボクサーにとって命取りでもある視野の欠落を抱え、勝つために選んだのが、当時批評されたノーガードに近い左だった。

 「今まで誰にも言うてないけど、実は剥離になってから必要以上に左のガードを下げてるねん。当時は、俺の左目を狙えって言われてた。それでさらにガードを下げるって変やろ。でも、訳がある。不思議なもんで(ボクサーは)距離感を探って(ジャブを出す時に)グローブを狙ってくる。ただでさえ左目は見えにくいのに、(右構えの辰吉は前の手の左手を狙われるため)さらにうっとうしい。でも(左ガードを)下げてたら(相手は的がなく)打ってこない。カウンターをとろうとするから(手数が減り)見やすくなる。だからああいうスタイルになった。ちゃんと根拠があるねんで」

 極端に低い辰吉の左ガードは、鋭い反射神経を生かして瞬時に攻撃に移るためとされていた。そして、その原点はいじめられっ子だった頃、左手を低く構え、相手の蹴り足をつかめと父の粂二さんから教わったことにある。

 リスク覚悟の攻防一体の構えは、視野を奪われたことでさらに激闘型へと傾いた。伝説となった薬師寺保栄との死闘や劇的復活を果たしたシリモンコン戦。血みどろのサラゴサ戦やウィラポンへの惨敗。栄冠も屈辱も、壮絶な闘いはすべてあの眼疾に帰結していた。引用元:Yahoo!ニュース

それでも辰吉さんは、自分のコンプレックスだと考えずに、プラスに考えていたのですね。

人として弱くなってしまったらダメというプライドが、そのような戦術にたどり着いたということですね。

何よりも、子供の頃の父の喧嘩の教えが響いているというのが素敵ですね!

現在50歳の辰吉は未だ現役

ハンディを逆手にとって動いていたのは昔だけなく、現在でも年齢の壁をプラスに考えて練習に励んてるそうです。

昔は不屈の精神で2度返り咲き、「不死鳥ともカリスマ」とも呼ばれていた辰吉さんですが、それが今後も同じであることを証明して欲しいですね!

それでも気になるのは引退のことですね。

辰吉さんは自身の引退に関しては「自分がこういう形で終わりたいという形で終わりたい。辰吉は、辰吉で終わらなあかんからね」と語っています。

最後の最後まで納得いく形でグローブを置きたいということですね!

コロナの影響でジムは閉まってますが、辰吉さんは変わらずにロードワークとシャドーに勤しんでるそうです。

辰吉のノーガード戦法の裏話への反応

辰吉は見た目に反して頭が良いよね。今はパンチドランカーの症状が出てるけど、、、物事の考え方など凄い惹かれる部分がある!

記録より記憶に残る選手でカリスマ性がハンパないです。井上選手も応援してますが認知度から考えると辰吉選手の方が上だと思う。ただ、年齢も年齢ですので、無理はせずに身体のことを一番に考えて、これからは取り組んで欲しいです。もちろん、ジュニアも応援しています。

辰吉さんの名言、ボクシングしか知らんし、ボクシングしかないって言葉にいつも胸をワシ掴まれる気持ちでした。ボクシングに出会えてボクシング一筋で生きてる辰吉さんは憧れの存在。ヤンキーって言われてたけど、ヤンキーに見えるだけで実は負けず嫌いでかなりの努力家で真面目で頭が良い人、全然ヤンキーじゃない。番組で息子さんもボクサーになったことを知って、父親の背中を見て育ったんだなぁと思うと微笑ましく思いました。辰吉さんが我が子を抱っこしてリングにあげてたあの子がボクサーになったんだなぁと思うと不思議な気持ちです。今もなお、ボクシングの練習を続けてる辰吉さんのスタイルは老化に負けず衰えることなく、ますますカッコいいなと思います。

なるほど、井上君と逆の発想か。どちらも一局だとは思います。そして辰吉君らしい選択だなと。やはり頭が良くなければチャンピオンにはなれないな。深さの一部を教えていただいた気持ちです。若手に、息子に他も全て伝えて欲しい。

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